######## ディレイラーの交換時期 #########
■辻本誠 makoto@kijafa.com前号ではサドルの交換時期について書きましたが、ディレイラーも
何時交換すればいいのかなかなかわかりにくいですね。○ リヤディレイラー(後変速機)
・アジャストボルト
リヤディレイラーで最も壊れやすいのが「アジャストボルト」で
す。このボルトは変速調整に必ず必要な重要部品なのですが、ワイ
ヤーが通る穴の開いた5mm のボルトですから少しの外圧で曲がっ
てしまいます。特にバイクケースの中で曲がることが多いのです
が、これが曲がると変速調整出来ません。チェックの際、下手に回
すと調整が狂ってしまいますから、右に90度回転させたら必ず左
に90度回転させて元に戻すようにしてください。少しでも変芯し
ているようなら必ず交換して下さい。また錆びて回らないこともあ
ります。鉄のボルトですから油分が無くなると容易に錆びます。注
油も忘れずに。・プーリー
リラディレイラーにはガイドプーリーと、テンションプーリー、二
つのプーリーが使われています。歯の部分の材質は主に樹脂が使わ
れていますが、これがすり減ると変速性能が悪くなります。交換時
期の見極め方法を文章で表現するのは難しいので、「新品と比較し
て明らかに減っていると思った時」とう曖昧な表現にしておきま
す。またこのプーリーの中心部には筒状の「軸受け」が使われてい
ますが、これも磨り減って楕円になってしまうことがあります。外
からは見えないので分解しなければチェック出来ませんが、長距離
を走る人は必ずチェックしておいて下さい。・パンタグラフ
パンタグラフのような摺動ヶ所には必ずガタが発生します。もとも
とガタが有るから動くのですが、そのガタが大きくなると変速性能
が悪くなったりチェンが外れて困ることになります。そのガタの大
きさを判断する方法ですが、二個のプーリーが縦に並ぶ位置、前ギ
ヤはアウター、後ギヤは最小(トップ)にした時、ガイドプレート
の下(下のプーリー)を人差指と親指で挟み、左右にゆすってみま
す。左右とは、左(大きなギヤ)―右(小さなギヤ)のことです。
この揺れが大きいと要交換です。グレードによって振れ幅が違うの
ですが、上級品は振れが小さく、普及品は振れが大きいと思って下
さい。・スプリング(バネ)
チェンにテンションが加わった状態(例えば前ギヤ:アウター×後
ギヤ:大)で使うことが多い人、変速回数が多い人は内蔵スプリン
グのヘタリにも注意して下さい。判断は難しいのでショップで
チェックしてもらうべきでしょう。○ フロントディレイラー(前変速機)
・ガイドプレート
チェンがガイドプレートに接触しているのにそのまま走っている人
を時々見かけますが、そんな人のフロントディレイラー、ガイドプ
レートは削れて薄くなっています。特にガイドプレートがアルミ製
の場合、鉄製より減りやすいので要注意です。薄くなっていると弱
くなりますし、変速性能も悪くなりますから交換して下さい。また
無理なシフティングを繰り返すと、ガイドプレートが変形すること
もあります。特に普及品のガイドプレートは柔らかいので変形しや
すく、変形したまま使っていると、変速性能が悪くなるのはもちろ
ん、チェン外れを起こしやすくなります。応急的にはプライヤーな
どの簡便な工具で整形することも出来ますが、出来れば新品に交換
して下さい。・パンタグラフ
リヤディレイラー同様、パンタグラフにガタがあると変速性能が悪
くなります。チェックの方法もリヤディレイラーと同じです。ガイ
ドプレートの下端を指で挟み、左右に揺さぶります。リヤディレイ
ラーより変速性能に大きく影響するポイントです。シマノ製リヤ
ディレイラーのパンタグラフにはキャップボルトが使われているの
ですが、時々緩んでいるのを見かけます。必ずチェック下さい。
******************************
13 Mar 09